エープリルフールに、このブログを始めることになるとは思いもしませんでしたが、
うぱちゃらな日々はじまりました。
upacara うぱちゃらとは、バリ・ヒンドゥー教で儀式を意味しています。
例えば、日本の”七五三”や”成人式” 神社にお参りにいくような行事や、バリの場合は暦によって決められている祭礼日・吉日など、大きいものから小さいものまで、うぱちゃらな日々のようです。
バリでは、西暦のほかに独自の暦があり、宗教儀礼や日常生活の大切な目安になっています。
とても複雑な組み合わせで成り立っているので、時間軸や物事のとらえ方など日本人の感覚と変わってくるような感じがします。
バリ暦のお正月・ニュピ(Nyepi)は、サカ暦(太陽暦)にそって行われるバリ・ヒンドゥー教の宗教儀式で、今年は3月31日です。まさに今バリではうぱちゃら!!
ニュピ(Nyepi)とは、
サカ暦の第10の月、サシー・カダソーの1日目に行われる行事で、この日は外出、労働、灯火の使用、殺生などが一切禁じられ、一日静かに瞑想し世の中の平和を神に祈る日です。このニュピの前日は月が隠れるティルム(暗月)の日で、冥界のヤマ神が大掃除をするので、悪霊プト・カロが地界を追い出され地上に這い上がってくると言われています。各家庭では鍋釜を打ちならし、家に入り込んだ悪霊を追い出し、各村々ではオゴオゴと呼ばれる鬼の張りぼてを作り村を練り歩きます。このニュピの4つの禁止事項(外出、労働、灯火使用、殺生の禁止)は、バリヒンドゥー教徒だけでなく、バリ島にいるすべての人々、外国人観光客も含まれ、飛行機もトランジットや緊急以外はすべて欠航となります。このニュピは太陰暦であるサカ暦に沿って行われるので、年によって行われる日が違いますが、西暦の3~4月に毎年行われています。今年のニュピの日はこちらのサイトでご確認ください>>
http://www.balitouryokou.com/sightseen/column/nyepi.html バリ島.comより引用しました。
各家庭では何週間も前からお供えものの準備をし、ニュピの前々日、前日と行事を行い、ニュピ明けにはグンバッ・グニという新年の火入れの儀式を行います。
昔の日本もお正月の準備に時間を費やし、お正月は火を使わないようにし、四足のものは食べないようにしてきたと聞いてます。昭和の時代までは、お祝い事などカレンダーを見ながら、大安吉日を選びましたね。現代の日本ではあまり重要視されなくなりました。
そういえば、今の車を買った時、車やさんから「やっぱり、納車は大安がいいですよね。」とカレンダーを見ながら言われたっけ・・・「縁起もんだからねぇ~」と。
日本の暦は明治6年に太陰太陽暦から改暦され、現在のグレゴリオ暦となりました。西洋に追いつけ追い越せの、にわか仕立ての改暦のようで当時の人々は相当混乱したそうです。
この時、福沢諭吉が書いた本『改暦辨』。その一節。「日本国中の人々、この改暦を怪しむ人は、まちがいなく無学文盲の馬鹿者である。これを怪しまない者は、まちがいなく日頃から学問の心がけのある知者である。よってこのたびの一件は、日本国中の知者と馬鹿者とを区別する吟味の問題といってもよろしい。」
いつの世も御用学者が世間を導くんですね。
この本「福沢諭吉コレクション」でご覧できます。Digital Gallery of Rare Books & Special Collections
今日でも中国・台湾・韓国・北朝鮮・ベトナム・モンゴル・マレーシア・シンガポール他にもいっぱいあるかな もしかして日本だけ欧米化!?
旧暦での行事を盛大に行っているアジアの国がたくさんあります。
日本の改暦では旧暦の日付を西暦に変更していないため、季節が合わないような気がすることや、歴史的におかしなことも多々あるようです。
今年は旧暦に注目して一年を感じてみよう。